Chromebookでゆっくり実況って作れるんですかねという疑問とその回答~Chromebook使ってみた1~
スマホでは出来んこともない。
生声を使いたくない系動画投稿者、夜猫です。
何となく生声系実況者も見ません。
(対面でオタクトークしてるときのオタクムーブには耐えられるけどゲーム実況の生声はむしろ実況音声の方が邪魔に感じてしまうタイプ)
今日はちょっと動画編集と端末にまつわるレビューネタをお届けしたいと思います。
なお今回の記事はZenfoneやRogPhoneでおなじみASUSさんからお借りした端末ASUS Chromebook C523NAをもとに構成されています。
その辺を念頭に置いてお読みください。
さて世にいうゆっくり実況動画、つまり棒読みちゃんやsoftalkに代表されるAquestalk系の合成音声を使用した動画がパソコンを持っていなくても作れる、というのはその筋の人ならご存じだと思います。
というのも、世の中にはやはりニーズがあるもの。
動画編集ソフト、Aquestalkを利用した読み上げアプリという『ゆっくり』な動画を作るために必要なものがアンドロイドにもiOSにもちゃんと存在するからです。
実際、音程をいじったカスタムボイスにこだわりでもしない限りスマホゲームの実況を取って出しで作るにはその方が早いというのが実感。
わざわざGoogle Photoやらなんやらを通してファイルのやり取りをする手間がいるというのは意外とモチベーションを低下させますし、下手すると低スペックのパソコンよりスムーズに動画が進んだりしますからね。
そんな諸事情もあってか、スマホしかもっていない、PCを使ったことがないという人が多い世代の動画投稿者の中には、スマホ一本で動画を作ってアップロードしている人も珍しくないとかなんとか。
ちなみに夜猫はスマホ一本でやったことはないです。
どうしてもAquestalk系読み上げアプリの出力音声が普段パソコンで使っているのと違っちゃうので……。
Chromebookとかいう第三のOSの話をしよう
第三のビールみたいな言い方をしましたが、体感ではそこまでまだメジャーになれていない印象。
近頃ビックカメラとかヨドバシカメラのような大型家電量販店のパソコンコーナーに新しいカテゴリのコーナーができました。
Apple製品のコーナー、Windows関係のコーナーに隣接するようにして小さいながらも領域を確保し始めたそのカテゴリの名を、Chromebookと言います。
Chromebookという名前からお察しの方もいると思いますが、これ、Googleが作った『タブレットからパソコンまで』幅広くカバーできることが売りのOSが入ったタブレットやノートパソコンを指します。
ざっくり大雑把に言いますと、『ブラウザのChromeをベースに、Chromeの拡張機能でいろいろ賄おう』という趣旨のOS。
ついでにデータの保存は全部Googleドライブにしてユーザーをロックインしてしまおうという大人の汚い目論見がおっと誰か来たようだ。
その性能上スマホ同様常にオンラインであることを前提にしていまして、オフラインになると途端にゲロ弱OSと化してしまうイメージのあったこのOS。
何しろその趣旨からお察しの通り『Chromeの拡張機能でできないことはどう頑張っても無理でござる』というある意味男らしい仕様なもので、同じGoogleのandroidと比べてさえ比較対象にする意味がないというか、うん。
なんかこう、夜猫個人の印象で申し上げますと、
スティックPC(テレビの端子にぶっ指して使うUSBメモリを巨大化させたみたいなやつ)で出先で緊急避難的にGoogleドライブ内のドキュメントファイルをいじれたら御の字
という印象だったわけです。
Chromebook、androidみたいになる
さてそのChromeOS、近頃発売された機種では新しい機能が使えるようになりました。
同じGoogleのスマホ向けOSであるandroidアプリが動かせるようになったのです。
実質的に『androidの兄弟みたいなのを積んだノートパソコン』が爆誕したわけですね。
androidの兄弟みたいなものなのでスマホしか使ったことのない人のパソコン入門機としても使える。
スマホのキーボードが嫌いだという物理キーボードユーザーにとってはより長文を打ちやすい環境に。
さてここでゆっくり実況なんかを作っている人には興味がわくかもしれないポイントが一つ。
『Chromebookでゲームのゆっくり実況作れたら便利そうじゃね?』
結論から言えば出来ないわけではないです。
出来上がった動画はこちら。
若干相性問題がある
出来る、と断言できないのにはいささか理由がありまして。
どうもChromebook、アプリの動作が安定しないことがあるようなんですね。
動画を作る、という一点においての話になりますが、例えばスクリーンレコーダー系のアプリ。
いろいろインストールしてみたものの、ほとんどのものがまっとうに機能しませんでした。
動画中でも言っていますが唯一動いたのがGoogle Play ゲームの録画機能で、試したアプリがFGOなせいで若干重たいことを除けばきれいに録画してくれました。
ツイッターなんかを見る限り動画編集ソフトもパーツの相性のせいか動作が怪しかったりするようで。
こればっかりは自分のハードに合うかどうかテストの上で使うようにしないといけない気がします。
あと惜しむらくは内部音声のみの録音ができないこともゆっくり系動画投稿者にとってはマイナスポイントでしょうか。
そもそもandroidの親戚である以上予想される欠点ではあるんですが、ノートパソコンライクな形状からそこら辺に期待すると痛い目を見ることになります。
(androidがゲームユーザー的によろしくないOSであるというのはFGOプレイヤーのプレイ漫画とか見てると出てくる話題だったり。
ハード構成が多種多様なせいで最適化が難しいのか?
プレイ画面を録画しようとするとごく一部の例外機種を除いてマイク経由での録音になるため周囲の雑音が入ってしまうので実況したいならiOSのほうが強い)
大画面で推しの動きに酔いしれたい、という欲求を満たすにはノートパソコン並みの大画面は向いているだけに、非常に惜しい感じだった。
ASUSさんがその辺のアップデートをしてくださることに期待。
といったところでいったん記事を切りまして、普通のノートパソコンとしての使い心地には別の記事で触れたいと思います。
今回お借りした商品は↓