猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

EOJ劇場で観に行ってきたから感想叫ぶ

(連続遠征の)覚悟はいいか 俺は出来てる

久々のブログで唐突にこんなことを言いたくなるレベルでいい映画だった。
EOJといきなり略語で言われてもわからない人向けに説明すると、EOJというのは

アイドルマスターsideM Episode of Jupiter』

の略称。
ブルク系映画館で日数と館数を限定して上映されている40分ほどの映画である。
同時上映というか、これの上映前にもう一本、本家アイマスの映画『輝きの向こう側へ』が上映されてからのEOJという流れのチアリング上映(サイリウムの持ち込みや声出し・声援OKのライブ感覚の上映)なのだが、

よくもやってくれたのう!!

と仁義なきPになってしまいそうなほどいい体験をした。
以下軽度のネタバレ。

そもそも『輝きの向こう側へ』は中の人の名前から取ってバネPと呼ばれるプロデューサーとアイドルたちの物語で、Jupiterはすでに961プロ(本家2で彼らが所属していた事務所)を脱退済み。
バネPが研修のために出立する前の最後の大型ライブを観に来る……といういわばチョイ役である。
EOJは時系列的にこのライブと被る時期の話となっていて、Mマスから参加した自分のようなPにも彼らの状況がほんわかと理解できるようにしてくれている。

ただしこの上映中に特典配布品のティッシュを開封する羽目になるPや中の人がいるわけだが。
要はめっちゃ泣く。
私はポケットティッシュを切らしてポテトに付いてきたウェットティッシュのお世話になった。

さてここでこれだけ泣かせたのだからさぞやEOJではJupiter担当PもそうでないPも涙腺の中身を搾り取られるのだろうと思いきや

むしろ腹筋と顔面の筋肉を持っていかれる羽目になってしまったのである。

以下重度のネタバレ。

Brand new field

EOJはまず独立後のJupiterが自分たちだけで活動を行なっているところから始まる。
961プロ脱退後も小さな箱でのライブ(これはJupiterの確保できる人員その他の問題による)は満員御礼、チケット譲ってください的な風景が見られるほどの人気。
彼らを金銭その他の待遇で釣ろうとするスカウトマンも結構な数やってきているようで、最年長の北斗がメイン盾(※これで勝つるとは言ってない)になりつつスタッフたちに支えられてアイドルをやっている彼らの姿が描かれている。
喧嘩別れになった961社長を思い出させるスカウトを断り続けるJupiterの前に現れるのが我らが斎藤社長なのだが……

この社長、動くぞ!?

もともとボイスだけでもかなりの存在感を誇る社長が脱シルエットを果たし、ついに動く社長と化した。
もうこの時点で社長の存在感と圧がすでに物理的な力を持ってしまっているのはお察しください
パッションだけでエフェクトを巻き起こし、冬馬相手に大人気ないやりとりをやり、シリアスな空気と765プロのもたらした感動とは別方向から腹筋を攻めにかかってくる。
そらシルエットになるよこの人。

丁寧にプライバシー保護されつつ

アイエエエ!? シャチョウ!? シャチョウナンデ!?

とシャチョウリアリティショックを巻き起こしていく社長、もうこの人だけでいいんじゃないかな。

さてそんな社長だがシリアスもやる。
絶対に自分たちの力だけでやっていく、と宣言する冬馬に「お前たちはアイドルとして大切なことを忘れている」と指摘する、予告でもあった流れ。
ヒートアップして食ってかかる冬馬に社長が言った言葉、それは

「窓の外を見ろ」

という、この上なくシンプルなヒント。
窓から外を見た彼らが目にしたもの、それは 出待ちをする大勢のファンたち の姿だった。
小さな箱だから出待ちしないで帰れよと言うライブ中の冬馬のアナウンスも、会場の大きさの関係で入れなかったファンたちには届かなかった。
一目でいい、物理的に箱には入れなくても、ライブが見られなくても、姿だけでも見たい。
その実力で脱退後も多くのファンを持つJupiterは、その人気故にファンたちを悲しませてしまう……。

この展開がすごいなって思うのは、彼らが後に全国でグリーティングツアーをやるようになる布石がここにあったんだなって思わせてくれたところ。
sideMのスゴいところの一つはグリーティングツアーやオリピ(ソロ曲を集めたCD)のイベントで全国をカバーしてくれること。
通常この手のイベントは東京でしか開かれないものなので、北海道から沖縄までをカバーするsideMのガチ全国巡業はとても嬉しい。
Jupiterに会いたい、そう言って泣いたあのファンと同じことを考えている遠征断念せざるを得ないPがどれだけいるだろう。
結局東京以外の地図は公式の社内にはないのだと。
映像化されないイベントの数々は日帰り勢だけの特権なのだと。

うん、湿っぽくなってきた。

かくして、金銭でないもの……Jupiterに、ファンのため最も必要なものを示した社長のスカウトを受け入れた彼らは最後に新曲を歌う。

『Brand New Field』。

新しいフィールド。
彼らのSt@rting Line。

Brand new field
君を今連れて行くよ
未来が待ってる
僕らが描く新たな軌跡

やっぱり泣かすんじゃねえか!!

出番あったんかワレェ!(大歓喜

さて。
社長、山村と来て一人だけ、存在をなかったことにされているキャラがいることにお気付きだろうか。

Pである。

ここでいうPとは通称雑誌P、音ゲーでないほうのMマスのゲーム内雑誌に登場する言わばオフィシャルなプロデューサーだ。
コミカライズでも外見は共通。

バネPにしろ他のPにしろアイマスにはPが付き物なのだが、ホモマスという悪しきあだ名が付くようにコミケ属性持ちのPの間では賛否両論。
そのためPは視聴者ということでアイドルだらけの日常アニメと化すらしいと言う前評判や一部アイドルの解釈というかMステのシナリオにおける問題から

不快にされるとわかっていてなぜ見なければならないのか

近頃のペルソナオフィシャルイベントみたいな扱いをするPもいたりする。

なのでこれは雑誌Pを一キャラとして好きだったり、Pヘッドはエロ同人の棒要員扱いみたいで好きでなかったり、アイマスではP×ドルはよくあるのになぜこっちではドル×Pがないのかと首を傾げている人の感想であるのだが、

雑誌P生きとったんかワレェ!

アニメ最終盤、社長の尻拭い(?)のために疾走する一人の姿。
「あきらめの悪い奴がいてな」と言う社長の口元。
ひた走るその姿、それはまさに雑誌で見慣れたPの姿でありました。

ありがとう、ありがとうEOJ。

いつものPもちゃんと、Brand new fieldへ連れて行ってくれることに感謝を。

アイドルマスター SideM THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-01 Jupiter

アイドルマスター SideM THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-01 Jupiter

追伸:社長、出来立ての事務所にまず投入されているのがベンチプレスってどういう(続きはプロテインの海に流されていった)

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