猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

hagexさんの一件に(腐)女子の心得はある意味正しかったんだなと

こんな形で実感したくはなかったけれども

どうも、夜猫です。
上司のダメな采配に振り回されています。
大事なところの人員配置をなぜ正社員中心で組まんのだ各フロアの偉い人は。

さてそんな忙しさにかまけて溜まった下書き状態の記事を掘り起こしてきました。
はてなブログの話なのにまったくもって関係ないところで目にした、少し前の大騒動でございます。

はてな村殺人事件、村民に衝撃(株価は無風) : 市況かぶ全力2階建

そういやはてなって上場してたんだっけか。
このブログが間借りしているサービスの運営元、はてなが福岡でやっていたオフラインイベントで講演を行なっていたネットウォッチャー、hagexさん。
イベント直後に出待ちしていた犯人に刺され、お亡くなりになられたという事件があった。
確か事件直後のはてなトップページはこの話題でいっぱいだったような記憶がある。

hagexさんというのは、多分はてなブログを使っている人とか、はてなブログのトップページをよく覗く人にはおなじみだったのではないだろうか。

hagex.hatenadiary.jp

2ch(現5ch)のスレッドの抜粋だとかが近頃は中心だったようだけれども、その本領はいわゆるネットウォッチ。
ネットで稼ぐ!とかそういう系の炎上型有名人観察ネタではてなブログトップに上がることの多かったブログを書いていた人である。

ネットウォッチャーって何よという話とそれの善悪について

まずはhagexさん、せめて安らかに。

さてネットウォッチャー、ネットウォッチ is 何、という人にもわかるように簡単に説明すると、『バードウォッチングを人間に対してやるやつのオンライン版』だと思っていただければいい。
対象は人だったり、団体だったりと幅広い。
2ch、5chにはそれ専用の板(スレッドの集合体)まである、ある意味ではメジャーな趣味。 ヲチスレ、と書いたりもする。

え?
なんでわざわざ遠巻きに観察してよそで話し合うんだ、悪趣味な、ですって?
うん、まあそうなんですけどね、これにもいくつかのパターンがあるんですよ奥さん。

1. 単純に悪趣味な趣味の場合

『聞きました奥さん、あそこの奥さん〜〜』系の女々しさにカビが生えた系統のやつ。
いわゆるガチで香ばしい人から一般的にその話題の界隈から浮いている人、ホモ豚集団による自分たちが牛耳っていたジャンルに出てきた新興勢力(ノマ百合ホモ問わず)いじめなど、理由はいろいろ。
薄い本に関していえばどこのジャンルでも絶えない種類のやつで、特に何の問題もないアンソロの主催が『ホモを書かないのが気にくわない』という理由でウォッチ対象になっていたりする。

ガチで香ばしい人(なかなか説明するのが難しい)に関していえば、『実際ヤバイ』においが人を惹きつけることもある。

2. なかばまとめサイト的な方向性の場合

hagexさんはこの系統かな?
ツイッター上での言動やインターネット上の記事を引用してツッコミを入れたり感想を言ったりするタイプ。
はてなブログでは誰もがなりうるような気もする。
最近ではあまりネタにされているところを見かけないが、『高知 ハゲ もやし』のキーワード三点セットでググるとその例をご覧いただけます。 ブログで稼ぐ系セミナー主催者の奇妙な言動とか、企業の偉い人の個人垢での仕事がらみの発言とかが対象になりやすいイメージ。
実際この手の人が(主観入りまくりとはいえ)まとめて残した記録がぐぐった人を救うこともあるのではないだろうか。

3. 測候所的なやつの場合

世の中には『実際ヤバイ』というか、『狂人の真似をしたら実際狂人』というように、その思考のトレースをすることさえ普通の感性では困難な人がいたりする。
低脳先生のようないわゆる『無敵の人』の行動もそうだし、ゲーム関係のライターなどは地雷回避のために(俺の屍を越えていけ2のライターとかがいい例/ただし1の要素も含むが)観察されているケースもある。
世の中のメディアミックスとかのシナリオ関係には『どうしてこうなった!どうしてこうなった!』と踊り出すしかないようなアレンジと調理を加えてしまう例が後を絶たないのだ、悲しいことに。
ほんとクソみたいなアレンジしたがる奴は尻の穴からスピリタスでも摂取させられてしまえばいいと思う。

それでなくても世間は意外と狭いので

で。
ブロガーにしろユーチューバーにしろ、有名になってきてイベントとか出るようになると当たり前だが告知というものの必要が出てくる。
イベントに出るようになる人というのはイベント開催する側からしてみればウリの商品であり客寄せパンダの親戚みたいなものであるので、
『いつ何時どこそこで開催するイベントに誰それが出るやで!』
みたいなことは気軽に出すし、何なら顔写真も出す。
もうプライバシーって何やったっけというレベルである。
同人サークルが『原稿に追われて告知忘れてましたてへぺろ』(※素で忘れていたりそもそも告知しない人もいる)というようなことはまあ、よっぽど双方が抜けていない限りないだろう。

だもんで、例えば低脳先生のように恨みを持っている人もただ単にファンだったり好きだったりするような人も、こういうケースでは行動を捕捉するのは意外と容易かったりするのだ。

さて、腐女子の方面から話をすると、サークル参加だコスプレだでイベントに参加する人ももちろん告知は出す。
ただ顔写真までは晒さない。
コスプレイヤーの人は出すには出すが、実際のところ彼ら彼女らの写真はコスプレ後、劇的ビフォーアフターのアフターの方だ。
正直原型なんて留めているわけもなく、何ならフォトショで加工済みなので現場で見ると……

おや誰か来たようだ。

はーいどなt(音声はここで途切れている)

気を取り直して

何の話をしてたんだっけか。

そうそう、オタク界隈では顔は晒さないし、晒しても基本的に原型をとどめていない加工後である、という話だった。
オタクというのはソウルブラザーかというレベルで繋がりはしても、本名や住所なんていうのは用がない限り晒さないことがほとんどだ。
知る必要がない、というのもあるけれど、イベント会場でのそれはある意味自己防衛のためであるとも言える。

なぜか?
例えば搬出入の時の伝票を見て住所をゲットして勝手にご自宅訪問、だとか、無断でゲットした連絡先に何度もメールや電話をよこす、みたいなリアル身の危険に繋がりかねないからだ。
そこらへんは男性であれ女性であれ変わりはないし、ツイッターでも時折そういうことに関する注意喚起が流れてくる。
楽しいお祭り、ペンネームやハンドルネームで呼び合う仮面舞踏会の場とはいえ、そういうリアル身の上に通じるところは自己防衛。

hagexさんの一件はそういう腐女子の心得を実感させる一件だったと思う。

別に恨みを買うのを恐れて萎縮しろっていうんじゃなくて

何と言えばいいのだろう。
発言と表現の自由がある以上、何をどう発信するかっていうのはもちろん当人の自由だし、それをやめろと言われる理由はない。
逆に言えば、その発信に対して何を思おうが何を言おうが、それもまた受け取る側の自由だとも思う。

究極的には低脳先生みたいな行動に出るのもまた自由の一つであって、ただその向こうにあるものが何だったかっていうと……うん。

うだうだ考えているとまとまらなくなって来たので、とりあえずここまで。

人生って難しいね。

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