猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

やぎろぐ消失騒動を見ていて『えっ……プロブロガーの認識、甘すぎ……!?』と思った話

働かないとイベントも何も出られないのでハレが過ぎたらケに戻り

今月に入りまして月の勤務日数が最大になりました。
それに伴い保険と年金が会社と折半になりました、やったぜ。
国民年金(仕事が途切れた時期に滞納した分もある)とか学生特例の支払いがこれで随分楽になるはずだし、加えてカードの支払いも加速を付けられたらいいなあ。

さて、そんなわけでイベント明けから怒涛の連勤をこなし、ついでに言えば季節の変わり目で接客業は裏方も大忙し。
ある程度までの重さのものは一人でもどうにか出来るので力仕事が大量です、つらい。

いや、おかげさまで繁盛してるので人手が足りない分そこはやりますがね!

で、そんなことしてる間に一部界隈が賑やかだったらしい。

【必読】やぎろぐがはてなブログから削除された理由。はてなブログの規約違反について - SHIJIN BLOG

このブログは検索とかからちらちら覗いてくださっているけどはてな周辺には詳しくないんだという人のためにざっくり三行で説明すると、

『早稲田新卒だけど俺はブログ書いてアフィリエイト収入で飯を食っていくぜ!』という人のブログがいつの間にか消えていた。
→特に説明もなく自分で借りていたサーバーのWordpressで再開した。
→結果として自宅で楽してメイン/副収入♪というスパムメールめいたことを実践している人々が大騒ぎしている(いた)。

という話。

いわゆるブログ飯(ブログにアフィリエイト広告を貼ってその収入で生計を立てる)界隈が何故こんなににぎわっているかと言えば、はてなブログ(とはてなブックマーク)がブログサービスの中でもアクセスを集めやすいから。
はてなブックマークに共有される数が多くなればなるほどアクセスが集まる。
アクセスが集まればそれだけ広告をクリック(タップ)してもらえて少しずつでも収入が入る可能性が高い、というわけ。

えっ……プロブロガーの認識、甘すぎ……!?

さて、購読しているブログの更新通知からそんな騒動を知ってあれこれ見てみると、

『有名プロブロガーを追放するなんてはてなは度量が小さい』
『規約をあいまいにして胸先三寸で削除するのは卑怯』
『プロブロガーに優しくないはてなを飛び出してWordpressに行こう!』

みたいな話をしている人がちらりほらり。
これを見て最初に脳裏に浮かんだのがこれ。

それはひょっとしてギャグで言ってるのか?』

えーと、うん。

『レンタル元の規約に違反したらサイトなりブログなりが消えてもしゃあないってブログで飯を食わない腐女子でも知ってるぞ』

というのは多分言ってはいけないし、Pixiv全盛の今は『支部やニコ動のアカウントが消えても文句は言えない』ぐらいでないと通じないかもしれない。
でも『規約を破ったらレイヤーだってスタジオから出禁を食らうしサークル参加だってお断りされるんだぞ』っていえばワンチャンある、か?

いくらお金を払っていても運営元にはお断りする権利がある。
マンションだって勝手に又貸ししたら追い出されるし、前衛アートと称して公衆の面前で全裸オナニーしたらいくら表現の自由があると言っても公然わいせつでしょっ引かれるのである。

『禁止って書いてないなら何やったっていいでしょ!』ではコンビニのアイスケースに入って寝そべった炎上案件と同じ発想になってしまう。

無料レンタルサーバーか、何もかも懐かしい……

そんなことを考えていて、そういやあ無料レンタルサーバーでサイトやってた時代もこんなんあったなあ、とチキチキ規約違反チキンレースを思い出す。

Pixivが出来る前は何かの拍子で同人の世界を知ってしまい、サーチエンジンから個人サイトを巡り、掲示板に書き込んだり絵チャをしたりしていろいろ覚えた人が多かったんだろうな……。
自分もそんな一人です。
そうしていつしか自分もサイトを持とうと思い立つんですよね。
何かの記念に自分が書いたテキストや絵を管理人さんに送って、それが載せてもらえることで何かが目覚めたりして。
そして掲示板とかWeb拍手付けたりするけど閑古鳥が繁殖するまでワンセットで。

無料サーバーの思い出:検索避けは一苦労

で検索避けとか学習するわけですよ。
Pixivが出来てからはもう検索避けなんて気にするのが阿呆というか、そもそもPixiv側にそういう意思がなかったために検索結果にホモエロがどさどさ流れてくるようになっちゃったけど。
無料のサーバーだとrobot.txtが使えればいい方で、有料サーバーでないと.htaccessなんて使えなかった。(今もか)
それで必死に検索避けタグ入れて、やたらアクセス解析の手裏剣バナーをくるくるさせて中韓からのアクセスがあるとフォルダ名変えたりして。

無料サーバーの思い出:支払い手段がない

そんなことするぐらいなら有料サーバー使っとけばいい話なんですが、問題は支払い手段を持ってない人も多かったってことだったような。
クレジットカードなんてもちろんないし、振り込みしようにも通帳が親の管理下だとか、まあそこら辺は個人個人で。

携帯からサービスに登録して支払いできるサーバーもなかったし。

なので自然と無料サーバーの方へ思考が向く。
行きつけのサイトさんが使ってるサーバーを試してみたり、ヤフーで検索かけたり。

無料サーバーの思い出:そして始まるチキンレース

ところでサービスを使う側がお金を払わなくて済む、ということはどこかでそれを回収する必要があるわけで。
登録したメールアドレスをどっかの業者に売っているレンタル元も中にはありましたねえ。

そういうわけで、サーバー上に置かれているhtmlファイルに自動的に広告を挿入するようにすることで広告収入を得るという、アフィリエイト同様の話になるのは自然の流れ。

なのでサーバーのFAQなんかに「無料で使ってもらえる代わりに広告が入ります」とか書いてあって、なので「広告を消すこと、見えなくすることは規約違反です」と続くわけ。
ただまあ、有料サーバーを借りる支払い手段を持たない面々がそんなことを理解できるほど社会経験があるかと言えば……(白目)

サイトの見栄えが良くない、などの理由で(アクセス解析の手裏剣は我慢するくせに)サーバーが入れてくる広告をどうにか見えなくしようというチキンレースが始まってしまうのはもはや時間の問題だったのかもしれない。

ある者は単純に改行タグを大量に羅列して広告バナーの位置をがりがり下げた。
なおしばらくして運営に見つかって警告が来た。
ある者はCSSをいじってテキスト広告のリンクの色を変え、見えなくすることに成功した。
なおしばらくして規約違反でサイトが消えた。
またある者はフレームタグをごにょごにょして広告を見えなくした。
なおしばらくして運営元が対策して意味がなくなった。

あるサーバーでは公式フォーラムで規約違反はしたけどサイト消すなんてひどい!という、今にして思えば頭の悪い書き込みがしばしば見られたのも懐かしい。

親のPCからこっそり更新してたからバックアップデータなんてない!
他のサイトの管理人さんとかからいただいた絵やテキストが全部消えた!

なんて、そんな惨劇もあったような。

Pixivだと多分そんなことはめったに起きないし、広告も見慣れちゃってるし。
プレミアム会員にならないと人気順検索は使えないし人気のある作品は検索結果に表示されない(プレミアムの宣伝と一緒に表示はされるけどクリックしてもプレミアムの手続きに飛ぶだけ)けど、そういう意味では安心感もあるんだよなあ。

もちろん、規約違反したらアカウントが停止されるけど。

どこに行ってもルールはあるさ

ゴミの分別、信号機、各種法律、利用規約
はてなを飛び出てどこかのサーバーにWordpressを入れたところで、『エロ禁止』『ねずみ講禁止』『著作権侵害系コンテンツ禁止』などの規約に引っかかればそこでもまた運営元に消されるわけで。
そんなチキンレースをやり続けるぐらいなら、ルールを守って楽しくやった方がいいと思う。
『禁止ってはっきり書いてないから!やるのは自由だから!!自由!!!自由!!!!!』とか言っちゃう人は運営元としてもいらない商売相手だろうし。
こんなトンチキ相手に商売しても最初によそからの苦情やら警察やらに応対するのは運営元であって自由自由連呼してる人じゃない。

おうそこのお前だよこないだ火災報知器付きのトイレでこっそりタバコ吸おうとしてビービー言わしたお前!!(唐突なリアル話)

実際、『えっちな絵を置きたいならこっちのサーバー使ってね』な会社もあるくらいだし、自由自由したいんなら自分が満喫したい自由が許されるところでやってほしい今日この頃でしたとさ。

金儲けのためなら何でも許されるし許すべきっていう風潮、ほんまやらしいわあ……。
(火災報知器が誤報だった話を上の人に説明するのに疲れ切った顔で)

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