猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

下っ端の知見を披露するけど『誰でも何でもマルチに出来る』は諦めれ

下っ端は見た!

どうも、パソコンの調子が悪いから修理に出そうと思ったら使ってる一体型がデカすぎてヤマト運輸で箱が用意できなかった夜猫です。
当時まだレノボ傘下でなかった富士通のちょっといいスペックのパソコン買った結果がこれです。

さて近頃上司の即落ち二コマに引き続いてシステムの即落ち1ページぐらいの有り様を目にしているわけですが、加えて入社半年の新人君が退職したそうです
すごいぞ、入社数か月で退職ってホントにあったんだ!!
理由についてはいろいろ考えられますが、まあ一番の理由は『スタッフ全員が誰でもなんでもマルチに出来るようにする』という本社の方針に押しつぶされるのを避けたんだろうと思います。
夜猫の場合は正面から反論してやりがい論にNOで返答したら部署を変えられました。
別におまえそんなやりがいで仕事増やして給料が増えるわけでなし、売り場の豚野郎(女だけど)を手伝ったところであの豚がこっちの業務の一つも手伝うことがあるわけでなし。
まあこれを言い出した上司的には『一番暇そうな部署で反省させれば泣きモードに入るだろう』との思惑だったんでしょうが、ところがどっこいこの部署暇どころか職場内で1,2を争う人手不足部門。
別段反省しようという気持ちもございませんが、ぶっちゃけ大忙しなのでむしろ夜猫と贈り先の部署(※状況的に誤字ではない)的にはありがとう人事です。

逆に考えるんだ、何で全員が何でもマルチに出来るようになる必要があるんだと考えるんだ

こいつは個人的な考えなんですが、『誰でも何でもマルチに出来る』職場っていうのは上司のオナニーです。

聞こえはいいんですよ、聞こえは。 誰かが例えばインフルエンザで抜けても別のスタッフがカバーできる、柔軟なオペレーション体制と売り上げに貢献できる職場づくり。
聞こえはもう最高ですよ、上司の理想ですから。

しかし下っ端の立場から見るとですね、この『誰でも何でもマルチに出来る』っていうのはリスキーすぎて手を出したくないんですわ。

まず考えて見て欲しい、なんでそうする必要があるのか?

確かにこの誰でも何でも体制を作れれば売り上げは上がるでしょうし、業務も楽になるでしょう。
でもこれを理由にしてしまうのは下っ端、というか現場から見ればただの思考停止。
もっと根本的な理由があるんだよ、根本的な理由が!と渾身の金的を決めたくなるレベルで思考が止まっているといわざるを得ない。

そう、人手が足らんのだ人手が!!

例えばコミケの時の周辺の飲食店の応援体制の話があります。
お客さんが増えてどちゃくそ混み合うから選り抜きのスタッフ、プロ中のプロが一堂に会して応対するけどなお修羅場。
ここまで行くと例としては極端かもですが、まあ聞いてほしい。
誰でも何でも体制の目的の一つとしては、こういう修羅場真っ最中の現場へいつでも応援に出せる状態を作るということにあるわけです。
問題はこれがイベント時の一時的な、長くて数日程度で済むようなものではなく、エブリデイ修羅場であるということ。

エブリデイ修羅場、いつもどこかで誰かの尻に火が点いている。
だから常時応急処置的に誰かをどこかへ応援にやる必要があって、それを解決するために誰でも何でも体制を作ろうとする。

これの副作用として、基本的に応援を出す側になるようなところでは人手不足の常態化が加速します。
だって基本的に持って行かれるだけ、寄生されるだけですからね。
応援を受ける側が助けてくれることはほぼありません。
だって応援が必要な側なんですから。

借金まみれの人に他人に金を貸す余裕があるわけがない。

そしてこの寄生される側、持っていかれる人の方にも追加のリスクが出ます。

寄生する側での仕事に対しても責任を持たねばならないという特大のリスクが。

普段やってない業務を手伝いに行って、ミスやトラブルがあればその責任はもちろん取らされる。
本来の持ち場での業務に加えて責任取る量が倍になる。
それを頼んだ奴が責任を取るならまだしも、お前が担当したんだから自分で責任取れよとか平気で言う。

やってられるかって話ですよ、下っ端的に。

でもケチることを覚えちゃったからヤク中みたいに抜けられない

ワンオペで有名になったすき家を思い浮かべて欲しい。

ワンオペというのは上司の理想の『誰でも何でもマルチに出来る』の一つの形。
調理、清掃、お会計、その他もろもろを一手に引き受けているわけです。
人手を少なくして会社の支出が少ない状態で売り上げを最大化するにはワンオペで24時間ガシガシ回すのが理想ですが、まあ人間の生態と法律の関係上そうもいきません。

でもやりたい。
会社はケチるというヤクを覚えちゃったんですよ。
上司はそれで自分の成績が上がるという露出オナニーを覚えちゃったんですよ。

ホントにね、現状の問題を解消したいなら『誰でも何でもマルチに出来る』はあきらめてもっと根本的な解決をするべきなんですよ。

専門職は専門のまま、人手と給料を増やせ人手と給料を。
でないとどんどん人が減って、マイナスの方向にブーストがかかるだけやで。

まあやらないんですけどね。

上司にも会社にも、そんな能力とやる気がないんですから。

以上、下っ端の知見でしたとさ。

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