遠心力が働き過ぎて求人が漬物になってる会社の話した?
王国の遠心力って何だよって思ったら実際遠心力だった話
結構話題のこれでふと某エージェントのサイト見たらここの求人が長いこと更新されてなくて笑った。
自分たちで葬り去ったシリーズの画像を掲げて求人を出したりしてるあたり、本当に採用する気があるんだろうか。
コナミといえば「孫にゲーム会社だなんて言えるか!」でおなじみのコナミスポーツの運営元の企業である。
カプンコという呼び名が付いたカプコンのようにコンマイなんていう呼び名も付いていたりする。
コナミのクリエイターに対する扱いの悪さはだいぶ前から有名ではあったけど、まさか日経でドドンと出てる日が来ようとは。
というか、聞いてたより闇が深すぎて「そら求人出しても人来ねえよ」という感想しか出てこない。
ええ、コナミの求人、某エージェントで約一年ほど前のデータが求人リストの底の方に埋もれてるんですよ。
記事の中身ざっくりまとめ
割と有名な話として、MGSことメタルギアソリッドシリーズに関する話がある。
詳しくない人のために簡単に言うと、メタルギアという兵器にまつわる事件を潜入ミッションのプロ・スネークが解決していく、というもの。
このシリーズの話は説明すると長くなるし、スネークと呼ばれる人物自体数人存在するのでここでは割愛。
『敵に見つからずに敵陣奥深くへ入り込む』という点に重きをおいたゲームで、ステルス(かくれんぼ)ゲームの金字塔とも呼ばれている名作である。
このゲームを作ったのがかつてコナミに所属していた小島監督率いるチーム。
今はもうダウンロードできないP.T.(サイレントヒルシリーズの続編になる予定だった)なんかを生み出したのもこの人。
この小島監督、現在はコジマプロダクションという新しい会社を作って独立している。
理由は諸説あるが、コナミの二代目社長が
- ゲーム会社だなんて恥ずかしくて名乗れない
- でもより安い原価でガチャでむしり取れるソシャゲは続けるよ!
というスタンスだったために、据え置きゲーで予算を多く持って行く小島監督のチームを冷遇したためだと言われている。
なんでもチームは社内の改編の際によそへ編入、監督を含むチームメンバーはネットのつながらない部屋送りになったとか。
実は自分、この話をツイッターで見たのが悪名高い刃だのはちまだのがきっかけだったので完全に信じていたわけではなかったのだが、日経で出ていた内容ときたらそれを上回るブラックぶりである。
- MGS新作に関わっているのかと聞かれ「関わってない」と答えたところ、コナミから「何うちの評判落とそうとしとるんやワレ」とお手紙
- この発言をきっかけに在籍当時の給料未払い分の支払いを拒否
- 『元コナミ』というだけで自分が理事長を務めるコジマプロダクションの健康保険組合への加入申請の書類すら受け取らせない(※法律違反の可能性)上月拓也社長
- 『元コナミ』というだけで退職者の転職先に苦情を入れる
- 『元コナミ』というだけで自分の立てた会社を潰される
- 会社の業務としてネットストーキングを行い、メディアの取材を受ければそれだけで下手すれば訴訟沙汰(会社の弁護士からのお手紙は確定)
- 会社の株式周りも身内だけで固める
ざっくりまとめただけでこの有様。
はちま系ではなく日経がこれを書いたっていうのがまた……。
今頃日経の電話にヤク決めたチンパンジーみたいに電話かけてる法務の人がいるんだろうか、コンマイ。
お客さんが面接に来る可能性があるとは言うけれど
面接にまつわる笑い話に、「面接に来た人が実は取引先の偉い人の身内で、面接官がハラスメント面接したせいで取引がなくなった」みたいなものがある。
誰がどこでお客さん(取引先)になるかはわからないものだよ、というこの話はコナミにも当てはめることができると思う。
転職先についての評判をググったり口コミサイトで見る、2chのスレを見る、なんてのはネット世代にはもう常識。
そんなご時世に有名作品を次々潰し、うかつな発言をネットに垂れ流してる人がボスでいる以上、ゲーム会社としてのコナミに就職しよう、なんて人はもうほとんどいないんじゃないだろうか。
だってソシャゲで生き延びた作品でさえ上月拓也社長の思いつきで他社に売られかねないわけだから。
(女性向けときメモのソシャゲ版、ときめきレストランは現在ルビーパーティーなどを擁するコーエイテクモゲームスが動かしている。
その筋ではライバルの企業に身売りする羽目になったチームのことを思うともはや涙しかない)
普通に仕事していても社長の思いつき一つで仕事が潰れる不安定感、辞めた後には嫌がらせ確定。
というかP.T.の場合、コナミがコジマプロダクションへの嫌がらせでストアから削除させた、という小学校の集団いじめレベルの顛末のようだし。
そんな体質の企業に就職するのはわりと正気の沙汰ではない。
現金を印刷するがごとしの遊戯王があっても、さてどこまで創る側の人が来なくなった状態で『ゲーム会社としてのコナミ』が生きていられるんだろうか。
そんなことを考える、転職エージェントにここを勧められて辞退した人のある夜であったとさ。