内蔵グラフィックボードの苦労が偲ばれる今日この頃、i-classのradeonが頼もしく見えてくる話
専門部署を増やせないなら俺がガンダムになるしかない
どうも夜猫です。
近頃客もどきとのトラブルをきっかけに配置転換になりました。
上司の八つ当たり込みの配置転換でしたが業績アップのために試験的に設けられた新役職、もとい専門担当者として文字通り駆け回る今日この頃、気が付くと職場で上から二番目に偉い人直通の電話を持たされていました。
コワイ!!
夜猫がJRS(上司リアリティショック/普段かかわりのないレベルの上司から直で仕事が来ることによるショック)に陥ったらどうするんですか!?
実際別の人まで直電かけてくるからこの回線は呪われているのでは?
ていうかですね、非正規の平スタッフが上から二番目に偉い人の直通の番号なんぞ知るわけがないですボス!!
知っている理由以前に必要性からすでにないレベルですボス!!
なんかご用があるからかけてこいとのことでしたが、夜猫はそちらの番号を存じ上げませんし内線のリストに載ってないのでダイレクトお邪魔しますもしょうがないんですボス!!
……とまあ、近頃のリアル生活の話をさせていただきましたが、職場に人手が足りない様というのは実際普通のパソコンで高度な処理能力を要求するゲームをやるのに似ていると言えます。
できないとは言いませんし出来うるとも言えるかもしれませんが、内部的には非常にドタバタフル回転せねばならない、という意味で。
なぜグラフィックに別パーツが必要なのか
そもそもの話として、ゲーミングパソコンと普通のパソコンの間にある明確な違いは『グラフィック専用パーツの有無』であると言えます。
Geforceなんちゃらというパーツがメジャーというか、世の中に存在するゲーミング系の、あるいは高度なグラフィック処理を行うためのパソコンには大体こいつが入っています。
このパーツを積んでいるのといないのとでは、グラフィックに関する処理能力はウサギと亀どころかウサギとウサイン・ボルトぐらいの違いがあるわけです。
なんでそんなもんを積む必要が?そんなものなくてもメモリをごっつり積んでおけば実際大体のことはどうにかなるのでは?
と思われるかもしれない。
実際夜猫もいくつかのゲーミングPCやハイスペックノートなんかを触らせていただいた過程で体得というか理解をするまでは、その理由を理解できませんでした。
ありていに言うと、メモリをばちこりと積んでいてもグラフィックボードのないPCと、メモリはそこそこだけどグラフィックボードを積んでいるPCだと後者に軍配が上がる程度には処理能力に違いが出るもの、それがグラフィックボードなのです。
なぜなのか。
その理由を例えて言うなら、『プロを迎えた専門の部署/デスクを新しく作ったに等しい』という感じになるかと思います。
こんにゃくはこんにゃくイモから出来ていますがイモなら何でもいいわけではありません
上で夜猫の日常生活の愚痴を書いたりしましたが、商売をする組織を例にしてみましょう。
たとえばグラフィックボードを積んでいないゲームで必要スペックに古いグラボが含まれるようなソフトを動かす、というのは、例えばレジを叩きつつ商品を品出ししながら美しく陳列するようなもの。
できないことはないですが、お客さん(処理量)が増えてくるとスタッフ(CPU)のやることが増えて処理が重くなったり処理落ちしたりします。
ときとしてやろうとしたそばからシステムがフリーズする、なんて事態にもなります。
ここで商品の陳列とか品出し専門のスタッフ(グラフィックボード)を入れてみましょう。
商品を出したり陳列したりする手間が減る(ぐらふぃく関連の処理はグラフィックボードがしてくれる)ので、レジのスタッフ(メモリ)に余裕が増えます。
専門家がやってくれるので、兼業するより綺麗に処理できて、おまけに自分たちの作業に専念できる。
まあそんな感じなのです。
どっちもパソコンのパーツで処理を司る部分ですが、パーツだからと言って何でもいいわけではないのです。
デスクが増える、ということは
ただ専門のチームを作る、つまりグラフィックボードというパーツを新しく入れる以上、どうしてもマシンの体積は増えます。
画像検索すれば一発でわかりますが、パワーのあるパーツほどごつくてデカくて電気を食う。
結果電源パーツが大型化したり通気性を確保したりなんやかんやで全体の体積が増えて、フルタワー型、なんていうゴツイブツが生まれ出ると。
さてここでLEVEL-Iの薄さを見てみよう。
この薄さをどうやって作っているのかというと、使っているグラフィックボードの種類で作っているわけだ。
NVIDIAのGeforceと比べるとマイナーな感じがあるが、AMDという会社が作っているRadeon RX Vega Mというグラフィックパーツがある。
だいたいグラフィックボードでググって出てくるのはGeforceの方で、画像の通り独立したデカいパーツである。
逆にRadeon RX Vega Mは独立したパーツとしてではなく、チップセットの中、CPUの中に内蔵する形で搭載される部品になる。
近頃ときどきBTOパソコンサービスで名前を見かけるRyzenとの組み合わせがメインっぽいが、最近intelとも共同で作ったりしてる模様。
場所を小さくしたいならチップに組み込めばいいじゃない、というやつである。
この結果、グラフィック専用パーツを組み込んでも軽い!小さい!というありがたや~なパーツなのだが……
問題は、狭い場所に複数の部署を押し込むような感じになることなのである。
はっきり言うと、Geforce系最上級ほどのパワーは得られない。
そらそうである、8畳分のスペースで二つの部署の人員がひしめき合うと考えていただければ分かりやすいかもだが、場所(パーツ)が独立している状態にはどうしても負ける。
ググって出てきた記事を見る限り、二種類ある中のハイスペックなほうでもGeforce Gtx 1050が比較対象らしいので、Vカツだとかを動かすのにはスペックが厳しめ。
一応モデルを組むだけなら、グラボも何もないメモリ8GB五年物のデスクトップでも動かないわけではないからいけるとは思うのだけれど。
設定でカバーできる部分もある
いわゆるグラボ搭載パソコンには、グラフィックの設定をいじるためのソフトが入っている。
こいつを使えば設定でどうにかなる範囲のことはカバーできる可能性がある。
実際に使ってみたところ、FF15の体験版のオープニングの途中で一瞬止まったり、グラフィックの綺麗なゲームだと光源や髪の毛の処理にどうしても粗さが目立つので、3Dモデルにこだわりのあるゲームをやるならちょっと描写については力不足かもしれない。
それでこのお値段かよ、と言われてしまうとつらいのだが、このお値段設定はむしろその小ささにかかるものだと個人的に思う。
容量モリモリにメモリを積んでiPad mini4並のサイズ。
パッと机の引き出しにしまえる軽さ。
なんなら旅行の荷物にしても邪魔にならない。
端子も豊富に取りそろえたうえで合計1.5TBのSSD付き。
この手のPCには珍しくキーボードとマウス同梱。
Radeonのパワーアップに期待しつつ、現在国内メーカーから変える超薄くて小型なゲーミングパソコンとして、この秋イチ押しとしたい感じです。