猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

この夏を人権のない環境で生き延びた小売りの話をしようか

ボス、パワハラで更迭される

4か月。
実に4か月ブログを書かずに過ごしてきました、お久しぶりの夜猫です。

コロナウイルスと暑さで引きこもり需要も激しいこの夏、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。

今回はタイトルの通り、人権のない環境で生き延びたこの夏の話をしようと思います。
結果どうなったかというと別件でボス二人が更迭され、ツッコみにすぐれたかつての上司が帰ってきましたが、相変わらず所属の部署では退職の話題がブームです。

強制的No冷房ライフ

さて振り返るとことの始まりは数年前にバックヤードをつぶして売り場面積を稼ぎ始めたときにあったのかもしれないし、あるいは予算削減とシフト厳守の名のもとに30人近い人員をカットした時に着火したのかもしれない。
とかく思い当たる節はいくつかあって、関西出身のツッコミ能力、つまりはおかしいことをおかしいと言えるタイプの上司がいなくなったときに足元が崩れたような気がします。

コロナウイルスが大いに世間を騒がせていたゴールデンウィークのころ、夜猫の勤務先では大規模な事務所の改装を行いました。
そもそも人の出入りが多い職場であるため、休憩室の喫煙所は閉鎖、飲食スペースの椅子と椅子の距離を離したり消毒スペースやらなんやらを設けたりする必要があったのは確かです。
その一環としてバックヤード業務の一つが外へ追いやられたのが悲劇の始まりでした。

この夏の外出自粛と通販の隆盛に伴い、バックヤードの忙しさは加速度的に上昇しました。
何しろ店頭に人が来ないので売り上げの比重は通販部門に寄ってきます。
のみならず電話で代引き注文が飛んでくることもあって、とにかくモノが増えます。
梱包して運送業者に引き渡す、という作業をしなければならない商品が文字通り山のように積まれて順番待ちをしているわけです。
とにかく運送業者のトラックに積み込むまでは商品のある左の山から梱包済みの右の山へ積み替えての繰り返し、総合的な質量としては増える一方、減ったと思えばまた増える。
そんな調子で大量の荷物を捌いていくわけですが、もちろん売れたとなればその分商品も入荷するわけで。
結果入荷した商品と発送する商品でクソほど混雑するバックヤードは、小さめの会議室ほどあるにも関わらず大入り満員の有様でした。

が。

ここで会社はド級の愚行をやらかします。

経費削減ということでよそに委託していた建物の受付業務を解約してしまったのです。

ここでいう建物の受付業務というのは、バックヤード方面から入ってくる営業さんであるとかそういうものの受付です。
加えて社員による盗難防止のため退出時の荷物チェックも行います。
これを解約してしまったということはそれをほかのだれかがやらなければいけないわけですが、さてどこが押し付けられることになるでしょうか。

そうです、バックヤードで大量の配送商品を捌いているチームです。

もうね、脳細胞全部生きてないんじゃないのかと。

トラックの運転手の忙しさがドキュメンタリー番組に取材されるレベルということはそこへモノを送り出す部門も同じだけ忙しいということです。
しかし当時のボスの目にはそうは映らなかったようでした。
要は『売り場に出てもの売って成績上げてないんだからヒマだよね』ということだったようで、夜猫を含め数人のスタッフをその部門へ割り振った後、元のスペースを何に使うわけでもなく空にしたまま部門を一つ『ほぼ外と言っていい現場』へ追い出してしまいました。

建物が古いのもあるけどそもそも搬入口だからオープンエアなんですよ

かくして元の仕事のしやすいエリアを何に使うわけでもないのにはく奪された面々が送り出されたのは、かつて委託先が使っていた搬入口でした。
搬入口です、フロアではありません。
常時オープンドア、オープンエアなので外からはアスファルトに熱された空気が常時流れ込んできます。
かつて小さい会議室レベルのスペースを埋め尽くしていた商品をすべて通路で捌かなければいけません。
一応受付部屋みたいなのはありますが広さにして元の5分の1レベル、実際の業務には役に立ちません。

なにより夜猫たちのやる気をそいだのは、そんな環境にもかかわらず、いやだからこそか、空調機器がないという現実でした。

いや、一応受付部屋の方にはあるんです、機能してませんけども。
だからこそかつてここで受付をやっていた人たちは、委託先の会社の予算で持ち込んだ扇風機なり冷風機なりを活用していたわけです。
(勤務先の備品でないことは送り出されてから知りました)
機能していないエアコンの修理依頼は受諾されず、かといって主任級の指示で涼しいところへ交代で涼みに行けば人事のクソパートからいやみったらしく持ち場にいろと言われる。
これ熱中症用ねと置かれた水のボトルは常温化に柱に括り付けたまま夏の間中ずっと放置と、おそらくまっとうな環境を構築する気はないんだろうなというのがよくわかる有様でした。

バックヤードがこんな有様なので当然というべきか、売り場の方もなかなかのパワハラが吹き荒れていたらしく数人が休職。
品出しを担当する学生バイトもその辺のあおりを受けてかコロナでオンライン授業なのを理由に出勤を嫌がるようになるなど、全体的に見てガッタガタ。 常時ほぼ外気温かつ湿度80パーみたいな環境にいたせいで転職活動をする気力も残らなかった夜猫は、とりあえず生存する方に全力でかじを切りました。

関西から新しいボスが帰ってくる

しかしさすがにこの状況下で黙っているほどスタッフ側も無能ではありませんでした。
パワハラの訴えが上がったことで調査が入り、責任と影響が重大であるとみなされた旧ボスは降格の末異動。
年齢とやり口を考えると今後の昇格は難しいんじゃないかなあ。 その結果、複数の部門で要になる人材が歯抜けになっている現状を重く見てか、新しいボスにはかつて勤務先にいた人が大出世して帰ってきました。

なお、この新しいボス、着任から三日で人権のない労働環境をまともに改善するという大偉業を成し遂げました。

うん、空調ね、壊れてなかったんだ。
人事のクソパートの名前で電源その他切って使えないようにしてあったんだ。 ボス権限で今後使えないようにする処理をすることを禁じてやっと動くようになったんだ。

コロナにかかって重症になっちまえクソパートもクソ代理どもも。

ついでに言うとね、そもそも昼休憩を取れないことが常態化してたんですわ。
そこもボスの権限で改善が入りました。

他にももろもろ売り上げ至上主義に走ってダメになってたところが改善されつつあります。
やっぱ有能だわ今のボス。

まあ

退職するときには労基に投げていきますけどね。

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