P5R、リメイク商法も三日天下の悲しみ
ギャルゲ屋と化した推しメーカーのダメっぷりが悲しい
Twitterを見ていると忘れがちだが、タイムラインでやたら話題になっている商品が世間的に売れているとも限らない。
どうも、推しメーカーのリメイク作品が一週間持たずに県内最大手級店舗の店頭宣伝コーナーから姿を消してしまった夜猫です。
正確には悲しみより先にやっぱりなあという納得感の方が先に立ちました。
アトラス、新作が10年に一本に堕落する
ペルソナ3でわかりやすくエロ同人誌方面に媚びたギャルゲーに舵を切って三作目となるP5のリメイク作、P5Rが発売されましたね。
番長と呼ばれるP4を10年使いまわして稼ぎ続けたことで『JKのエロを売れば楽にキャラゲー粗製濫造で稼げる』という知見を得たのか、今回もP5Sなど各種素材を使いまわしていく方針のようです。
ちなみに真5やre:fantasyについては進捗ゼロスタジオといった有様。
近頃ではスタジオゼロの公式サイトはふ全然関係ない作品を宣伝するブログと化しているあたり、橋野圭氏は鼻で笑われたいのかもしれません。
あるいは橋野氏的にはキャサリンが王道ファンタジーということなのかもしれませんが。
さて冒頭でも述べたとおり、ツイッタランドというのは基本自分好みの情報しか入らないところ。
ちょっとタイムラインの外を覗けば内輪では話題なものが微風も起こしてないなんてのはよくある話。
それどころか相互フォローでも興味のあるなしは違うものなので、例えば今流行りのジョーカーやITでさえ『へぇ』で済まされてしまったりします。
なので夜猫は個人的に好きな作品のガチの勢いを知りたい時は、大型店舗の店頭宣伝コーナーを見ることにしています。
店頭宣伝コーナーは売り上げに正直説
何故かというと、大型店舗っていうのは『話題性』に正直だからです。
もちろん家電とかだとメーカーとタッグを組んで宣伝イベントをやることも多いですが、ゲームやおもちゃは少し毛色が違います。
その手のイベントは東京でやるのが大半です。
地方の実店舗にはそんなもん関係ありません。
発注用紙とカタログがくるぐらいです。
加えてゲームやおもちゃの宣伝動画を上映するスペースは限られています。
例えばここに5台のモニターがあって、ゲームの宣伝に使えるとしましょう。
5台もある、ではなく5台しかありません。
ソニーハードに2台、ニンテンドーハードに2台、マイクロソフトハードに1台。
こう考えると少ないのがお分かりいただけるでしょう。
そこを各社の新作ソフトが押すな押すなで取り合うわけです。
なので『モニターに宣伝動画を流していて、しかも目立つところに置いてあるゲーム』というのはそれだけ売り上げと話題性の期待がデカいと見ていると言えるんではないでしょうか。
リメイク作では押しが弱い
さてP5Rに戻りましょう。
P3以降よくある追加要素入れて粗製乱造ゲーの一本なわけですが、まあ完全新作ではないので店としては期待値が低いと見積もられたんでしょう。
発売当日に一度は県内最大手の店頭にコーナーを貰えたものの、一週間で姿を消しました。
理由は簡単、デスストランディングが来るからです。
小島監督の完全新作ということでそらもう期待値としてはリメイク作では足元にも及べません。
他にもFFVIIリメイク、モンスターハンター、サクラ大戦にクリスマス商戦組とPS4の宣伝コーナーは熾烈な戦争真っ只中。
ニンテンドーはニンテンドーでこれまたマリオとソニックが組んだオリンピックゲームからポケモンにパーティーゲームの季節。
ただでさえ競争率の高いこの時期、推しメーカーのダメなところをこうもまざまざと見せつけられると非常に悲しい。
そもそもキャラゲー商法に向かないメーカー、アトラス
しかし何故こうもアトラスというか、橋野副島を旗印に掲げたチームはゴミクソな有様なのか。
アトラスはスクエアやエニックス、セガと同様の古参メーカーです。
だというのに何故ここまで差がついてしまったんだろうか?
思うに、アトラスっていろんな意味でキャラ商売に向いていないんじゃないかと。
公正な扱いが出来なくて不公平当たり前の上、それを反省している節もないので。
例えばニンテンドーとセガにはマリオとソニックという看板キャラクターがいます。
この二社は看板を看板として扱ってきましたし、その筋の権利周りも守ってきた印象があります。
一方アトラスはと言えば、ジャックフロストをプリクラくんとして定着させる機会を逃しました。
プリクラを開発したのに権利周りを疎かにした結果、ジャックフロストはシリーズ皆勤悪魔でこそあれ、アトラスといえばこれ!みたいなアイコンではないでしょう。
ついでに言えばクマだのモルガナだのも、アトラスといえばのアイコンではありません。
シリーズ最新作である間だけ、いわば使い捨ての、宣伝担当がサムいなりきりを演じるための着ぐるみです。
スクエアとエニックスは合併していろいろ言われていますが、スクエニ2大RPG、特にFFはキャラゲーとしてお祭りゲームをたくさん送り出しました。
ソシャゲのガチャ経由で稼いでもいます。
例えばオペラオムニアはシリーズ全作全メインキャラ制覇したいとかいう話をどっかで見た覚えがあります。
無個性キャラにもきちんと個性付けをし、イケメンであろうが狂人枠であろうがポリゴン数のヤバイデコボコブサイクだろうがどしどし投入します。
何かしらの記念でピックアップとかはありますが、基本的にシリーズ何作目がひいきされているとかはあまり聞きません。
(そこまでディープにかじってないので伝聞ですが)
アトラスはといえば過去作、特にP3以前のものはないが如き扱いです。
セガがDx2で真女神転生第一作の発売日記念イベントをやってセガ的ロウルートイベントを見せてくれた一方、アトラス公式はその辺には一言も触れていません。
お祭りゲームといえばP3以降のごく狭い範囲であり、それ以外の作品はゴミのように扱っています。
P3以降のギャルゲー路線と被るグローランサーシリーズは抹殺されましたし、ペルソナ2を抹殺したいらしくP6ではキーワードとテーマカラーを被せてきました。
ちなみにグローランサーシリーズ、副島絵とは好対照に魅力的に描かれる男性の幅が非常に広いです。
老獪な策士からターミネーター、ショタからイケメン騎士に動物に至るまでキャラデザの幅が広いんですよ。
乳首とタワシに定評がなければもうちょっと女性に勧めやすかった。
(うっかりキャラデザの人のイラスト集を買ったらだいたい裸だった)
真4Fのダウンロードシナリオでは一部主人公がルート固定状態でしたし、セガフェスの時には他社協力作品については一個も触れていませんでした。
つまるところ、橋野副島系のチームには過去の資産を大事にするという思考がないのでしょう。
そのとき儲かるもの、今チヤホヤしてもらえるものだけあればいい。
そういうスタイルが透けて見えます。
だからこそ異聞録再リメイクとかいうユーザーを馬鹿にしきった発想が出るし、発売できる作品数が大幅に減ったんじゃあないでしょうかね。
アトラスゲームはもう中古でいいかなと最近思いつつある
特に橋野副島系のは。
思い入れのある作品をバカにされるために金を払うほどユーザーはおバカではないのです。
もともと宣伝周りがダメダメなアトラス。
アトラスが次に使いまわしでない完全新作ゲームを自社単独で出す日はいつになるのやら。
そのまえに潰れなきゃいいんですけどね。