猫は夜歩く。

地方住まいのゲーム好きオタ♀がつらつら。アトラス的なお仕事したい。

小売業的にホームレスをお断りしたくなる気持ちはよくわかる、中韓お断りぐらいな勢いで

台風一過

台風19号が過ぎ去って若干冷え込んできた今日この頃。
住んでいるエリアは基本的に何事もなく、風が強いぐらいだった夜猫です。

都内の被害に関してはわざわざ遠出しなくても楽に視聴率が稼げるからテレビ局も盛んに報道していますが、まあ楽な仕事でうらやましい限りです。
岡山県は倉敷真備のあたりですとか九州の方なんかすぐ取材めんどくさがって報道しなくなりましたからね。

さて、台東区の避難所で『ホームレスお断り』という方針を打ち出したことについてあっちゃこっちゃで管を巻いている人が多い様子。
実際問題アレだけの大雨が降り、浸水被害があちこちで起きているような状況下でこういう方針を出すっていうのは、そりゃあもうよく燃える話のタネだと思います。
ガソリンスタンドでタバコ吸うぐらいデンジャラスな感じですが、しかし夜猫、ホームレスをお断りしたい気持ちはよくわかるんですよね。

ホームレスを入れる、ということに伴う危険性

ところで夜猫、接客とか小売業で働いているわけですが、普段の仕事の一つに『ホームレスの排除』があります。
もちろん表立ってそう書いてあるわけではありません。
閉店前後のトイレ巡回がそれにあたりまして、『トイレに忘れ物はないですか』『建物に施錠しますけどまだお客様が残っていませんか』ということをチェックするわけです。

夜猫の勤めているところはそこそこ田舎の店舗です。
近在では一番遅い時間まで開いている店舗ですので、駆け込みでトイレだけ使いにくる切羽詰まった人もよくいます。
酔っ払って洋式便器に考える人みたいなポーズで寝落ちしている人もまれにいます。
あるいは駈け込んだまま体調を悪くしている人もいるかもしれません。

まあそういう感じでいろいろ考慮される危険性とかを排除するために巡回するわけですが、その危険性の中にホームレスもちゃんと入っているのです。

ホームレス。
それは店舗内に入れるには危険性が高いホのつく自由業。

ホームレス。
それはいろんな意味で店に入ってこられると困る生き物。

困る点1.衛生面

例えばホームレスというぐらいですから、臭い汚いは当たり前です。
昔地元の公園にあったぼっとん便所を思い出すぐらい濃縮された異臭でホームレスの存在を感知することもあります。
単純に埃臭いとかそういうのではなくて、なんかこう、夏の暑さで発酵したぼっとんの中から立ち上る悪臭がドアの下の換気用の隙間から自己主張しているような感じのえげつねえ悪臭というか?
鼻がロケット噴射で飛んでいきそうな?
ともかくまあ、ヴォエ!ってなるぐらいの、嗅覚に染みついて胃を絞り上げるような悪臭だということです。
ひどいのになるとそういう悪臭を漂わせているもんですから、食品衣料品を扱っているところでなくても店に入ってこられるのは困ります。
日々きちんと目をかけて清掃していても、数時間ごとに清掃スタッフが手入れをしようとも、日々積み重ねた清潔感という接客要素を台無しにされてしまうんです。
悪臭漂う店で買い物をしようという人は少ないですからね。

避難所の場合、店舗の清潔感とはまた別の意味で衛生面は大切です。
体調の悪い人もいるでしょう。
何より慣れない環境で大人数がストレスを抱えたまま押し込まれているわけです。
そんなところに悪臭と不衛生の塊を放り込むとか、ガソリンスタンドのタンクに火のついたタバコを押し込むようなものではないでしょうか。

タスクとストレスが山積みの環境下でいきなり殴る蹴るの大乱闘に発展しても無理のない環境を作りたいと思うやつはあんまりいません。
いたらマゾです。

困る点2.盗難

世の中にはビッグイシューとかいう都市部でしか取り組んでない慈善事業(自称)があります。
いわゆる『ホームレスの人にこれを売る仕事をさせて、その儲けで身辺を整えたり自立したりさせよう』という取り組みの一つなわけですが、そういうものが存在する程度には彼らには収入がありません。
そら働いてないのなら収入がないのは当たり前ですね。

小売りとか接客の現場でホームレスを警戒する衛生面以外の理由の一つがそれ、『収入がない』という現実でして、

  1. 金がないホームレスが店内をうろついて商品を見ている
  2. 金がないなら買い物は出来ないのになぜそんなことをしているのか
  3. 万引きのための品定めでは?

という推論が成り立つわけです。
実際、中国人や韓国人と並んで上は万引きの警戒対象として見ています。
世の中には万引きして逮捕されれば刑務所(食事が出て屋内で寝起きできる場所)に行けるじゃんということでホームレスが万引きを働く例も多々ありますし。
なんでいわゆるホームレス支援施設(都市部にしかないけど)とか自立支援施設(あるいは最寄りの役所の福祉系のところ)を利用しないのかは知りませんがね。
2 ホームレス対策について(地域福祉課) こちらによれば自立心の使い方が間違ってる印象を受けます )

ともあれ、小売りやってると『ホームレスが店内にいる』と『万引き警報』はワンセットです。
だって買い物ができる経済状況にありませんから、どうみても。

さて避難所に来る人は基本必要最低限の荷物、あるいは着の身着のままという感じですが、それでも最低限身に着けているものはあります。

財布を筆頭に貴重品、スマホやケータイ、身分証明書。
中でも現金の入っている財布なんか狙われるものの筆頭です。

そらね、普通の経済状況の人は盗みませんよ。
仮に財布の中身が年金直前ですっからかんだとしても、ある程度の社会的常識があればほかの解決策を思いつくわけです。
家に帰ってお金取ってくるとか、恥ずかしいけどちょっと知り合いとか役所の人に相談するとか。

ところがどっこい相手はホームレスです。

タバコの吸い殻を漁って長いやつをゲットするべく喫煙所にたむろしたり、駅のベンチを自分専用ベッドにするような連中です。

我々の社会的常識と一般法規は通用しません。

通用しません。

あとは施設の備品でしょうか。
避難所解散時の混雑に紛れて持ち出せそうなものはいろいろあります。
保温シートとかトイレットペーパー、ポケットや服の下に押し込めそうなサイズのものならなんでも対象になりえます。

『ホームレスなんだし生活に困ってるんだからそれぐらいいいじゃん』という人もいるかもしれませんが、それらは税金で買った品物ですしね。
もしすぐ次の台風が来て今すぐ入用だ!ってなったときに数が足りないじゃあ困ります。
近頃はお暇な人が税金の無駄使いだーとかいってネットで管を巻くのが流行ってますしね。

困る点3.保安

盗難と被るようで被らないホームレスを入れちゃうと困る点として保安もあります。

ホームレスにはホームレスなりの生活の知恵みたいなものがあるようで、普通に社会で生活してると『そうはならんやろ』ってなるようなことも平気でやるんですよね。

  • 多目的トイレ(ときには普通のトイレでも)の手洗い場でハンドソープを使って洗濯を始める。
  • 掃除用具入れとか普通お客様の開けない戸棚に荷物を隠す(そして閉店直前に取りに来るつもりであったらしい)。
  • 段ボールとかの資材置き場からこっそり住居の材料を調達しようとして警備の人に見つかる。
  • 非常階段の下の普段死角になっている位置にいつの間にか住み着いている。
  • 非常用通路とかで普段は施錠されている&誰も来ないために見落とされがちなところのカギがいつの間にか出入りできるように開けられている。
  • そんなんでも一応性欲はある様子で、入手経路不明なエッチな本(属性は幅広い)が散見される
  • ホームレスの自分でもなんか巻き上げたりして利益を上げられそうな相手に対してだけは嗅覚がとんでもなく働く

まあいろいろパターンはありますが、後々の防犯上のトラブルにつながりかねないことを多々やらかしてくれるんですよね、ホームレスというやつは。

中韓対策に翻訳スタッフとして雇ったその手の連中に高額商品や金銭取り扱わせるとあれこれ不正をやらかすのと同じで、必要だからってちょっとやっちゃうと後のトラブル始末が大変なんです。
前回はよかったやんけとか言いだす。
小売りの方では人事権限ではその都度叩き潰しにかかって『前回も処分したやろ』と返せるわけですが、避難所みたいな公共施設だとそうはいかない。
なあなあで押し流されて変なことが増えていくわけで、無理が道理を殺しにかかってくるのです。

近頃のお気持ちやくざとかその好例ですね。

そもそもホームレスはコミュニティの一員なのだろうか?

とりあえず三点ほどざっくり上げてみましたが、とかくホームレスというものはトラブルの種。
吸い殻の長いのを求めてホームレスがたむろするからと喫煙所を撤去したり、そこでホームレスがフリーペーパーで焚火やらかしてボヤ騒動を起こしたばっかりにベンチをなくしたりと、いろいろ手間をかけさせてくれるのです。

というか、今ここまで打っていて思ったんですけど、ホームレスって地域コミュニティの一員なんでしょうかね?

例えばそこの公園に住み着いているからといって、イコール以前はこの近所に住んでいた人であるとは限らないわけですよ。
『見知った人に見られたくないから』(そんな羞恥心と現状理解力があればですけど)とか、『ここらで一番ホームレス的に暮らしやすいのはここである』みたいな感じで移動するホームレスも多いのでは?
周囲数百メートルにわたって見渡す限り畑みたいなエリアより、小さくても駅の構内みたいなところのほうが寒さはしのぎやすいわけですし。

上でも書いたけど避難所だのそこの備品だのはそもそも税金で整備されているわけで。
普段の生活ではほとんど使わないかもしれないけど、いざというときに使うものにみんながお金を出している、つまり保険のようなもののわけで。
掛け金もなにもかけてないのにワシにも保険金の分け前をよこせとか、さすがに狂気の沙汰なのでは?
いや今回は避難所を使わせるかどうかであって保険金ではないんですけども。

旨い汁が吸えると思わせないために

いろいろ取り留めなくなってきたのでまとめる。

接客とかの経験から言って、台東区のホームレスお断りは『それでいい』としか言いようがない。

結局のところ、ホームレスという生き物は一般人がかかわるには危険度が高すぎる。
お年玉やクリスマスプレゼントのおもちゃを巻き上げて質屋に入れようとしたり、女性の多いエリアの死角にこっそり住み着こうとしたりする連中を通報したり対策してきた経験から言うとそうなっちゃうのである。
ホームレスは比率的に男性が多いし、性犯罪から強盗窃盗、ゆすりたかりに至るまで、女性や子供の視点から見るとそれこそ縁を持つことさえしてはいけないレベルのアレなので。
ある種の経験を積んだ集団とか、男性中心にしたその筋の施設の対応スタッフとか、ある種の専門性と物理的なパワーがないとこっちが危害を加えられると思っておいたほうがいい。

楽して旨い汁が吸えると思えば連中は際限なくやってくるのである。

相手が自分より弱いと思ったら何をしてもいいと考える程度には、彼らの倫理観は動物以下だと思う。
であるならば、そもそもお前に吸わせる汁はねえとお断りするしか非専門家には手はないのです。

まあ、本来であれば、ホームレス対策専門のところがどっかの施設にでも一時的に回収しておくべき立ったんじゃないでしょうか。

他人に干渉されたくないとかいうクソみたいな理由で拒絶されなければの話ですが、それならそれで放置でいいと思います。

以上、冬のホームレス対策で巡回強化が始まった小売りの現場から夜猫でした。

Copyright © 2016- 夜猫 All Rights Reserved.